生育環境

上記のように人間の生活空間にも様々なところでカビは出現する。放っておけば食品は黴びる。その主犯格はアオカビ・コウジカビ・ケカビ・クモノスカビといったところ。ヨーロッパではアカパンカビもここに顔を出す。これらは、人為的な環境に素早く出現する、いわば雑草のようなカビである。壁のしみは往々にしてクラドスポリウムである。

しかし、実際にはカビの生息環境 実際には多くの不完全菌がキノコの菌糸と共に枯葉の分解を行っており、それはまた腐性食物連鎖の土台を構成する。

動物質の分解は主として細菌の仕事であり、菌類にこれに関与するものは少ない。まれに大型動物死体の周辺にトムライカビ類などが大量に出現するが、これは細菌類か線虫類に関係を持つものらしい。昆虫など小型動物には、ハエカビ・クサレケカビなど特に決まった種類のカビが関係を持って出現する例が多々ある。

淡水中では菌類ではないものの、卵菌類がミズカビと呼ばれ、動物質を含む腐りやすい有機物塊によく綿毛状のコロニーを作る。水中の落葉落枝には水生不完全菌が繁殖するが、これも目にはつきにくい。

海中ではカビはあまり知られていない。材木などから若干の水生不完全菌様のカビが知られる。